2008年10月26日
酸蝕症の原稿
歯科医師向けの新聞に酸蝕症の原稿を依頼されていましたが,やっと書き終えました.
10月末が締め切りでしたので,ぎりぎりセーフです.
最近コマーシャルなどでも酸蝕歯という言葉が出ておりますが,酸蝕症に関する見開き2ページの原稿依頼です.
昨年もこのテーマで書きましたがパート2ということで,今回は食品による酸蝕症をテーマに書きました.
「良く磨いているけど虫歯になってしまう」などという患者さんの声を聞きますが,原因が酸蝕にあることもあります.
歯は酸によりpH5.2以下で解けてしまいます.食品の中で,例えばお酢は2.5です.ワインは3前後,ポカリスエットは3.5,オレンジジュースは3.7などなど.食事の仕方によっては歯を痛めてしまいます.
しかし我々歯科医師も診断が難しい疾患であるため,誌面ではその診断について解説しました.
出版は12月くらいの予定です.
写真は先日電子顕微鏡で歯の表面を観察しました.エナメル小柱という結晶の凹凸の他,歯の表面にはヒビや傷がたくさんことがわかります.